白ゆき姫殺人事件 -人間の心の闇が徐々に見えてくる怖さ

   

sirayukinime

こんにちは、ローズマリーです。
湊かなえさんの「白ゆき姫殺人事件」を読みました。

湊かなえさんの作品では「告白」が有名です。いろんな人が一人称でいろんなことを語っていきながら物語が進み、事件の真相がわかっていく。この「白ゆき姫殺人事件」も同じように何人かの人の独白でストーリーが進みます。

化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。
内容(「BOOK」データベースより)

殺された女性が勤めていた化粧品会社が「これであなたも白ゆき姫」というキャッチコピーの石けんで有名だったことから「白ゆき姫殺人事件」と名付けられます。殺された女性も白雪姫のように美しい方だったようです。

最初に登場するのは被害者の後輩の女性。自分の身の回りで事件が起こったことを興奮気味に友達の週刊誌記者に喋ります。彼女の口から出るのは被害者の女性がいかに素敵な人だったかということ。なぜそんな素敵な人が殺されたのか見当もつかないという様子です。

そしてこの記者がいろんな人にインタビューしていくうち、被害者女性と同期入社の女性が容疑者候補として浮かび上がります。容疑者女性は事件の後、母親が危篤状態だとウソをついてずっと出社してこない。彼女の同僚、大学時代の同級生、彼女の出身地の人々や両親などへインタビューという形をとり、登場人物は一人一人の物語を語っていきます。
喋り口調で書かれているのでテンポよく読みやすく、結構速く読めました。

いったん疑われた女性についての評価はさまざま。だけど女性特有のちょっとした悪意を感じるセリフがポンポン飛び出します。
そしてひとりひとりの独白と並行して書かれているのがSNS。容疑者を一見かばっているようにみせかけて、○○さんはそんな人ではありません、と実名まで公開されてしまう恐ろしさ。まるで魔女狩りのようです。

どんどん集まってくる情報、そしてその結末は・・・

読んでみてのお楽しみです。

面白かった度★★★★☆

面白かったのですが、結末がちょっと雑かな。
残虐な殺人だったのに動機が弱いように思いました。ミステリーとして読むのではなく、人物相関図として読めば面白いかも。

映画になってDVDも出ているので今度見てみます。

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