離婚して自由になりました。持ち家で専業主夫(専業主婦)と同居していた場合に離婚に向けてとった行動とかかったお金(その2)

Divorce and Money

こんにちは、ローズマリーです。

自宅を出て別居してから離婚成立までの経緯とお金に関すること。こちらの記事の続きです。

離婚して自由になりました。持ち家で専業主夫(専業主婦)と同居していた場合に離婚に向けてとった行動とかかったお金(その1)

財産分与の前提となる結婚中のお金について

アーリーリタイア後はマイナス家計で財産分与はゼロどころかマイナス

離婚にあたり、結婚してから別居開始までの収支がプラスであれば相手方に財産分与する必要があります。ただし退職金や相続したお金はこの収支には含めません。

結婚生活は約5年。最初の2年間は普通に正社員として働いていましたが3年めは完全に無職、4年めは数ヶ月派遣社員として働き5年めは途中から週3勤務になったもののずっと派遣で働いてました。5年間の収支を計算すると

  • 1年め、2年めの収支はプラス
  • 適度にお金を使ってましたが支出が手取り収入を超えることはなく、お金は残ってました

  • 3年めは大幅マイナス。
  • 退職後に豪華旅行とかしたわけではなく、住民税、健康保険、2年分×2人分の国民年金だけで200万円弱ありましたから。3年目のマイナスで1年め、2年めのプラスが相殺されました。

  • 4年め、5年めはもちろんマイナス
  • 時給で働く派遣社員。週5のフルタイムで働いていたときでも2人分の支出が毎月のお給料の範囲でおさまる月はありませんでした。

退職金のうち2/28(勤続28年のうち結婚していたのが2年)の半分は財産分与の対象になりますが、それを足してもマイナスであり私から相手方へ財産分与する義務はないことがわかりました。

相方くんの収支はプラス

退職金から100万円、母から相続したお金から100万円、合計200万円を相方くん名義の口座(SBI証券)に入れてつみたてNISAなどで資産運用していました。

私がいなくなって相方くんが自分で資産運用を続けることは難しいと考え、別居前には投資分は解約してすべて普通預金口座に移しておきました。株価が上がっているタイミングだったので運用益も結構でてました。

弁護士さんによれば法的にはこのお金は財産分与として私が受け取ることができるそうです。

交渉前に考えていたお金の目安

計算した結果、財産分与はゼロどころかマイナスで私がお金を受け取ってもいいのですが、相手の資産を考えるとそれはかわいそうなのでいったん渡したお金の返還は求めない。

私の希望で離婚に応じてもらうので、いくばくかの「解決金」を支払う。落とし所は300万円くらい?円満に早期離婚できるならもう少し上積みしてもいいかなという心づもりでした。

別居して交渉開始してから離婚成立するまでの経緯

1ヶ月目は弁護士さんにお任せしていたけど全く進展せず

別居直後に「離婚協議申入書」を送っています。書いていたのはこんなこと

  • 離婚に向けて協議(話し合い)をしたい(具体的な日程も記載)
  • こちらからの要望は早期解決(4ヶ月以内の自宅からの退居と離婚成立)
  • 相手方からの財産分与は求めない
  • 早期解決に応じてくれれば解決金を支払う
  • 早期解決に応じてくれるのであれば、離婚成立までの間自宅の光熱費の支払いに加えて婚姻費用を月6万円支払う

私の収入(年収約200万円)なら婚姻費用は月1万円~3万円で良いのですが、別居する直前はお小遣いを月6万円渡していたことを考慮して早期解決に応じてくれるならと高額に。そして解決金も支払うとかなり配慮したし、早期の条件も通常3ヶ月のところ相手の体調を考慮して4ヶ月にしたりしていたので私の気持ちを汲んで早期解決に応じてくれるかな…という考えでした。

私も別居直後は別居ハイ状態で、自由に生活できることによろこんだり仮住まい先を整えたりするのに夢中で弁護士さんにすべてお任せしていました。

でも相手は協議予定日に弁護士事務所へ来ることもなく、こちらの弁護士さんから電話をしてもちゃんとした話ができてないようで全く進展せず。弁護士さんからも「相手がなにを言ってるかわからないんです」「代理人(弁護士)をつけてくれたら弁護士同士で話ができるんだけど」などと言われたり。

なにか進展なり電話での話があれば弁護士さんは電話連絡をくれるのですが、私も仕事中だったり外出中だったりして心の準備がないままに電話を受け、そして要領を得ない説明(これは弁護士さんが悪いのではなく相手方の話が要領を得ないものなので仕方ないのですが)。1ヶ月が経過する頃には相手方だけではなく弁護士さんへの不満もたまっていきました。

2ヶ月め:弁護士さんと連絡を密に取りつつセカンドオピニオンをもらう

なかなか進展しない状況にもんもんとしながら2ヶ月目に入りました。

このままではずるずると時間だけが過ぎていく。そんな焦りもありなにか対策しなくては。まずは弁護士さんとちゃんと向き合うため長文のメールを送りました。

まずはこの1ヶ月の相手方との交渉状態やこちらからの要望や財産の状況など相手方がどこまで理解しているのかを口頭ではなくメールなどでの文書で報告して欲しいこと、「早期解決に応じるなら」という条件で現在月万6円の婚姻費用を支払っているが今の状況は「早期解決の意思があると言えるのか?」など。その後このメールの内容に沿って電話でしっかり打ち合わせをして私の早期解決の意思が強いこと、そのために頑張って欲しいことなどが伝わったと思います。

その甲斐があったのか?相手方は当初私と2人だけで会いたいと言っていたのが弁護士さんを交えて3人で会ってもいいというところまで進展しました。

といってもまだ弁護士さんへの不満が少しありました。このままこの弁護士さんにお任せしていいのか?この弁護士さんと3人で会うことで余計悪い方向へ行かないか?などなど・・・

それでセカンドオピニオンというして別の弁護士さんをご好意で紹介していただき、話を聞いていただきました。

私がお願いしているのは男性の弁護士さんですが、セカンドオピニオンを伺ったのは女性の弁護士さん。性別は関係ないのかもしれませんが非常に優しく私の気持ちに寄り添っていただき、法律的なこと以外にも色々話してくださいました。

結論としては、今せっかく3人で会うところまで段取りが進んでいるのでまずはいちど会って話をしてみたらと。話し合いがつかなければ早めに調停をするのが良いし、そのときに弁護士を変えたいと思ったら適任の方を紹介いただけるとのことでした。

一人で焦っていた気持ちがすっと落ち着き、とりあえずどうなるかはわからないけど3人で会ってみることにして日程調整をお願いしました。

3ヶ月め:いよいよ3人での話し合い。そして調停の準備へ

3人で会う日程が決まりました。会う場所はほんとは弁護士事務所が良かったのですが相手はコロナもあり電車に乗りたくない、外でお茶するのも怖いということで自宅でと。

自宅に他の人を入れるのは好きじゃないのですが背に腹は変えられない。しばらくぶりの自宅がどうなっているか見ることもできるし持ち出しそびれた夏服やノートパソコンなども持ち出せるのでOKしました。

事前の打ち合わせでは、仮にその場で相手方が離婚に合意してくれたら解決金をいくらくらいまで出せるかなどを決めてました。まあ相手方からは事前には離婚の意思があるともないとも言われてないし、そもそも離婚に向けての協議ではなく単に会いたいだけなどと言われていたのでどういう風に話が進むか全く予測できなかったのですが…

話し合い当日、久しぶりの自宅。真っ先に思ったのは「リビング広い!」

あくまでも当社比で普通のマンションなのですが、狭い狭い仮住まい先になれた身には大豪邸のように感じました。慣れってこわいですね。

余談はともかく、当日の話し合いも良いものではなく・・・こちらからは離婚の意思が堅いことや財産分与がマイナス(お金を渡せない)根拠として結婚時の収支をまとめたものを説明したりしましたが、相手方は離婚したい気持ちも少しはあるけどやっぱり結婚を続けたい気持ちもあるとのらりくらり。

でも弁護士の先生がいろいろ言葉を引き出しているうちに出た言葉が

「解決金として1,500万円もらえるならすぐに退居して離婚に応じる」

(私も弁護士さんも言葉を失う)

あの・・・1,500万円ってそれなりの企業に長年勤務した方が受け取る退職金レベルの金額なんですけど・・・

たった5年間の結婚生活で、しかも私に非があるわけでもなく、どこからそんな金額が・・・

すぐに退居するといっても新しく住む家を探している様子もなく仮にお金を渡したとしてもすぐに退居できるとは信じられません。

「ご要望は承りました」とだけ伝えて話し合いは終了しました。

弁護士さんからは「仮に私に不貞などの非がある場合でも慰謝料の相場は100万円~150万円である」ことは伝えてもらいましたが、こういう相手なら弁護士が誰でも結果はそう変わらない。話し合いでの解決は難しいので次の段階「離婚調停」へ進む覚悟を決めました。

4ヶ月め:なにがなんだか?退居と離婚に応じると連絡があり自宅へ戻れる

離婚調停の準備のために戸籍謄本を取り寄せたりしていました。離婚調停は裁判とは違うし離婚調停で離婚が認められることは少ないという噂も聞いていたので長期戦を覚悟していました。

が、離婚調停の書面を出す前に「もしも気が変わったら連絡してください」と一応相手方に伝えておきましょう」と弁護士さんから言われました。もし応じてくれるなら解決金はどのくらいまで出せますか?と聞かれたので「相場の150万円以上支払うつもりはありません」と伝えてお任せしたいたところ…突然、相手方から離婚に応じる、退居も前向きに考えるという連絡が来たと。

あれだけ離婚したくないといってた相手方が退居・離婚に応じてくれた理由は正直言ってわかりません。もしかしたら「1,500万円」という破格の要望が出たことで弁護士さんが頑張ってくれたのかもしれません。

半信半疑ながら離婚に向けて合意書案文を作成。そして当初は先に離婚成立、数ヶ月後に退居の予定だったのが引越し先が見つかったとのことで先に退居となりました。

「相手方が退居したとのことです」という連絡を受けて自宅の様子を見に行きましたが、まだ鍵は返ってきてなかったので自宅に入るときは非常に緊張しました。

どきどきしながら自宅に入り、相手方の荷物がなくなっていることを確認してようやく「ほんとに離婚できるんだ」と実感できました。

5ヶ月め:ようやく離婚成立。待っているのがつらかった1ヶ月

あとは自宅の鍵を返してもらって離婚合意書と離婚届をもらうだけ。私ならさっさと済ませるところなのですが、なぜか鍵も離婚届も届くまで時間がかかりました。せっかちな私は郵送を待っていられず仕事帰りに弁護士事務所まで受け取りに行きました(笑)。

別居開始、離婚協議開始から約5ヶ月で正式に離婚成立。長かったともいえるしそれほど長くなかったともいえるし…離婚が決まるまでは大変だったような気もしますが「喉元すぎれば熱さ忘れる」で、今はあれ?もしかしてなんか大変だった?って感じです。イヤな記憶は早く忘れるに限る!

離婚するためにかかったお金

財産分与や解決金は人それぞれなので、あくまでも今回の私の場合です。

最初に払う弁護士費用

着手金30万円、消費税を足して33万円。郵送費などの実費の概算2万円をプラスして35万円です。実費はすべて終わった後に精算して余った分は返してもらえます。これはどの弁護士事務所でもほぼ同じでしょう。

マンスリーマンションの費用

自宅から少し離れていて通勤に便利な場所ということで大阪市内のマンスリーマンション(家具付き)を借りました。大阪市内のマンスリーマンションの家賃の相場は7万円~15万円と幅広い。長期で借りたり即時契約だと安くなることもあります。

期間は余裕をみて1年間。1年以上だと家賃もかなりディスカウントがあってお得だったのです。

私が借りたところの家賃は11.4万円/月でしたが、もろもろの値引きで約6万円/月まで安くなりました。これに光熱費が2.4万円/月、退去時の清掃費を入れて1年分で約100万円を一括で支払いました。

長期の場合は光熱費はマンスリーマンション業者さんに払うのではなく普通の賃貸のように自分で契約して使った分だけ支払うこともできますが、契約の手続きなどが面倒だったのと普通の賃貸形式にすると保証人を立てる必要があったりしたので私はまとめての支払いにしました。

仮住まい先での生活に必要なもの

マンスリーマンションには家具はついてますが布団や枕はついてません(マンスリーマンション業者にお願いして揃えてもらうこともできます)。布団は使い慣れたメーカーのものを購入、布団カバー、シーツ、枕、枕カバーなどはニトリで揃えました。

このほかにマグカップなどの食器類、メガネ(自宅から持ち出せなかったので)、iPhone&Apple Watchの充電用ケーブル、小さなテーブルなど。ついつい色々買いたくなりますが、最初は最低限で良いです。必要なのはモノよりも空間です。これらのものは今後も使うかもしれないのでお金の計算は省略します。

相手方への婚姻費用

自分の収入と相手の収入から算定する「算定表」というのがあります。資産は関係ありません。年収の低い私の場合は月1万円~3万円。最初の2ヶ月は離婚協議申入書に書いたとおり6万円/月、3ヶ月め、4ヶ月目は1万円/月を払いました。合計14万円。

相手に渡したお金

先に書いたとおり財産分与はゼロなので「解決金」という名目で150万円を払いました。

解決後に払う弁護士費用

うまく解決しなかった場合は弁護士費用は着手金と実費のみですが、解決した場合は

  • 解決報酬…30万円プラス消費税
  • 私が得た経済的利益の10%(プラス消費税)

を支払います。私の場合の経済的利益は次の2つ。

  1. 相手方が自宅から退居する→自宅の現在の評価額の半分
  2. 相手方の請求を減額させた減額利益

1つめは覚悟してましたが2つめは盲点でした。相手方の要求額が1,500万円だったので私が得た経済的利益は1,350万円。相手方のたった一言で報酬が跳ね上がりました。

自宅の評価額も以前より上がっていて約2400万円。この半分の約1,200万円が相手方退居による私の経済的利益です。

トータルすると支払額は30万円+(1200万円+1350万円)×1/10で285万円(プラス消費税28.5万円)。少し値引きがあって弁護士さんへの実際の支払額は275万円でした。

(弁護士さんを相手に減額の交渉をするような気力もありませんでしたし、一応早期解決できたわけなので気持ちよく支払いました。)

かかった費用トータル

  • 弁護士費用→35万円+275万円=310万円
  • 相手方への支払い→150万円+14万円=164万円
  • マンスリーマンション→約100万円
  • 合計→574万円

お金は大切だけどお金より大切なものはたくさんある!

合計するとくらくらするような金額になりましたがお金はこういう時のために貯めているのです。

お金で自由を買ったとも言えます。まあ最初に再婚しなければ使う必要がなかったとも言えますが…

合わない相手との二人暮らしを経験したからこそ、今の自由なひとり暮らしの幸せを実感しています。幸せの青い鳥は再婚前にちゃんと存在してたのに気づいてなかったとは。

まとめ

離婚の決意を固めるまでには時間がかかりましたが、自宅を出て別居してから約5ヶ月で離婚することができました。

お金はかかりましたが、マンスリーマンション暮らしを体験したり大阪市内という都会の真ん中に住むことで大阪市内の地下鉄に詳しくなったりと良いこともありました。

いちど結婚したら離婚しないのが理想ですし、離婚しないような結婚相手を見極めるのも大事ですが、結婚後になにか違うと思ったら離婚してもいい。双方が納得すればどんな理由であっても離婚できる可能性はありますので、現在離婚を考えている方はまずプロの弁護士さんに相談してみてください。