こんにちは、ローズマリーです。
この週末に映画「火花」を見てきました。
有名な作品なので説明不要と思いますが、漫才コンビ「ピース」の又吉直樹さんが芥川賞を取ったベストセラー本を 板尾創路さんが監督、脚本を手がけて映画化したものです。
私と相方くんとは育った環境も学歴も趣味もことごとく違うのですが、唯一共通しているのが「お笑い好き」ということ。M-1グランプリやキングオブコントなど、お笑いネタ番組があれば一緒に笑いながら見ています。
私がM-1グランプリなどの漫才番組をしっかり見るようになったのは2005年頃からなのですが(この年のM-1優勝はブラックマヨネーズ)、相方くんはもっと前から見ているのでボキャブラ天国に出ていた芸人さんや天然素材の芸人さん事情にも詳しくていろいろ教えてくれます。
昨年話題になった「ピコ太郎」さんをプロデュースしている小坂大魔王さんのことも知ってました。(私は全然知らなかったけど)
そんなお笑い好きの2人なので映画「火花」は見ないわけにはいかない!
ドラマも見てたけど映画ではどんな雰囲気になるのかワクワクして出かけました。
映画 火花を見た感想
見る前はちょっと不安でした。ドラマは50分×10話あったのに、2時間という短い時間で原作の世界をまとめられるんだろうかと。
でも映画が始まるとそんな不安は消えてスクリーンの中の世界に引きこまれました。
若手漫才コンビ「スパークス」のボケ担当徳永くんと、先輩コンビ「あほんだら」のボケ担当神谷さんとの交流を軸に、それぞれのコンビの成長、挫折などが描かれてます。
それぞれの漫才がほんとの漫才師のような的確な間とテンポで進むのもすごいのですが、漫才ではない場面での会話も漫才のようなのです。
2時間なので削られたエピソードがあったり原作知らなかったらちょっとわかりにくいかな?というところもありましたが、後半へいくにしたがってたたみかけるように盛り上がっていくのが最高。
特にスパークスのラストライブでの徳永くんは神谷さんが乗り移ったようで最初のシーンとのつながりを感じました。またね、このシーンでの徳永くんのセリフが良いのです。横で複雑な表情を浮かべてる相方の山下くん(二丁拳銃の川谷さん)も良い!ライブが終わったら一緒に拍手したくなりました。
映画自体がひとつの漫才のようにキレイにまとまってました。
不安、なんて言ってすみません。
芸人の又吉さんが書いた芸人の世界を、同じく芸人の板尾さんがアレンジするとこんな風になるのかと!
原作を超えた、と思いました。
ラストの曲が流れると私の目にも涙が。
相方くんに、なんで!?と驚かれましたが。
もう一度見たいと思いました。
映画を見た直後、興奮して書いたツイートがこちら。
映画 火花 見てきました。
原作読んで、NHKドラマも見てたので2時間にどうおさめるのか…と思ってたけど映画はほんとに良かった!!
板尾さん神!原作を超える作品になってました。
相方くんはドラマの方がいいと言ってたけど私は映画の方が良かった。もう一回見たいと思える映画でした。— ローズマリー (@rosenesanmary) 2017年12月2日
相方くんは映画よりドラマのほうが良かったそうです。
神谷さんの破天荒さがあんまり感じられなかったと。ドラマ版の神谷さんの方が破天荒というかある種世捨て人のような退廃した感じを出してたのですが映画の神谷さんを演じてるのは桐谷健太さんですからね。カッコ良すぎ。
ドラマ版では神谷さんの相方、大林さん(とろサーモンの村田さん)の存在感があったのだけど、映画ではちょっと物足りなかく感じました。短時間にまとめたのでしかたないでしょう。
昔、なにかの映画の宣伝で
「読んでから観るか、観てから読むか」
という言葉がありましたが、原作を読んでなくても充分楽しめる。
そして映画を見たら原作が読みたくなる。
そんな映画でした。
(本を読まない相方くんは、ドラマをもう一度見てみたいと言ってました。)
火花 原作も良かった!
原作本はこちらです。文庫本が出たので読みやすくなりました。
漫画版も出ています。本が苦手な人にはおすすめです。
ドラマ版火花にはM-1チャンピオン とろサーモンの村田さんが出てます
Blue-ray BOXはこちらです。
私はNHKで放送したものを見ました。
神谷さんの相方を演じるとろサーモンの村田さんが、「ほんまに、売れたいな~」というセリフがありましたが、これは村田さんの本心だったようです。2017年のM-1チャンピオンになって夢が現実になりましたね。