【書評】雨の日も、晴れ男。さらっと笑って読んだ後に残る一粒の希望。

水野敬也さんの「雨の日も、晴れ男」を読みました。

水野敬也さんは「夢をかなえるゾウ」で有名な作者さんです。私はこちらの本は読んでおらず、本作品が初めて読む水野敬也さんの本でした。

さくっと軽く読める本です。年末年始、空いた時間に読むのにおすすめです。

幼い神のいたずらで次々に不幸が訪れるアレックス

ある日、二人の幼い神が、いたずら心を起こします。

二人はイギリスにの会社員アレックスに不幸なことが起こるよう、「運命の手帳」にこんなことを書くのです。

  • AM9:00 アレックスの目覚ましが止まる
  • AM10:00 アレックスは会社の上司にいじわるされる
  • AM11:00 アレックスは仕事で大失敗する
  • AM12:00 アレックスは円形脱毛症になる

なにがあっても動じない。ユーモア溢れる対応にクスッと笑えます

目覚ましが止まって遅刻して、上司にいじわるされ、仕事で大失敗する。

ここだけ読むとアレックスはどうなるんだろう?と心配になります。

でもアレックスは私の想像の斜め上をはるかに超えるユーモアな対応をします。

ネタバレになるので詳しく書けませんが、かなり笑える対応です。クスッとなんてものじゃありません。大爆笑レベルです。

明けない夜はない。人生を前向きに考えるヒントが詰まってます

予想外のアレックスの行動に戸惑う神のいたずらはさらにエスカレートするのですが…

さらにもっと斜め上を行くアレックス。

そして幼い神はなぜアレックスがそういう行動を取るのかわかっていくという物語です。

説教くさくない。

むしろ笑える小説なのに、読み終わった後にはアレックスのように物事を前向きになれます。

ちょっと落ち込んだ時。

ちょっと失敗した時。

単純に、楽しく軽い小説を読みたい時。



読んでみてください。

(2018.2.8追記)

その後、夢をかなえるゾウを読みました。

ベタベタの大阪弁で話すガネーシャの魅力にはまって3冊一気に読みました。

1冊目は普通の会社員、2冊めはお笑い芸人を目指す男性、3冊目は玉の輿を夢見る女性の話です。

インドの神様ガネーシャとお釈迦様「シャカ」との掛け合いも漫才のようで楽しい。笑いながら読めるけど、夢をかなえるために大事なことを教えてくれる作品でした。

夢をかなえるためには、行動するしか無い!

この本を読んで、ようやく重い腰を上げてブログへの新テーマ導入を始めたローズマリーでした。