アーリーリタイアするのに最適な時期は?住民税から考える。

20160817tetyou

来年には50歳になるローズマリーです。

人生の折り返し地点を過ぎ、元気なうちにリタイアしたいと考えてます。できれば50歳のうちに。となると今から2年以内。

定年退職の場合は退職時期を選べませんが、自己都合退職なら退職時期を自分で決めることができます。いつ(何月に)退職するのが最適なのか、住民税支払いの面から考えてみました。

退職後1年めの住民税

住民税は所得税とは違って、「前年の所得」に応じて支払うものです。

退職後1年目は今と同じくらいの税金を支払うことを覚悟しています。

退職後2年めの住民税

退職した翌々年の税金は、前年、すなわちリタイアした年の所得によって決まります。

12月に退職したら、リタイア翌年の収入はゼロなので2年目の住民税もゼロになるはず。
なので12月末付けで退職するのがお得なのかな?と思ってました。

でも最近気がついたのです。

住民税を決めるのは年収ではなく所得であることに。

なので、リタイアして2年目の税金(住民税)を払わなくて済むようにするには何月にリタイアすれば良いのかを考えました。

所得控除できるもの

FP(ファイナンシャルプランナー)試験で勉強した知識から、年収から控除できるものをリストアップしました。

  • 基礎控除:38万円
  • 給与所得控除:65万円

ここまでの合計で103万円。いわゆる103万円の壁といってパート勤務の人が配偶者の扶養に入れる最大収入です。

専業主夫の相方くんがいる私の場合、これに加えて

●配偶者控除:38万円が使えます。これで合計141万円。

さらに控除できるのは

●生命保険控除:3.5万円

所得税の場合は最大5万円ですが、住民税の場合は最大3.5万円。

一年間の保険料支払いが7万円を超えていれば最大3.5万円の控除を受けられます。私が支払っている生命保険は年額約8万円なので3.5万円を控除できます。

ここまでの合計で144.5万円です。

●社会保険料控除

退職したら国民年金を支払う必要があります。支払った額は全額控除できます。

ひとり約1.6万円/月×2人分で3.2万円/月。

働く月数をX月とすると控除額は3.2×(12-x)万円です。

このほかに健康保険料の支払いもありますが、これはいくらになるかわからないので今回の計算では考慮しないことにしました。

●医療保険控除

1年の間に払った医療費から10万円を引いた額を控除できます。でもこの額がいくらになるかはわからないので今回の計算では考慮しないことにしました。

退職後2年めの所得がゼロになる月を計算

現在のお給料(額面)から社会保険料(厚生年金・健康保険)を引いた額をA万円とし、新年1月から働く月数をX月とすると、

税額控除:144.5万円+3.2×(12-x)万円

収入:AxX万円なので、

A×X<144.5+3.2×(12-X)

から、

X=182.9/(A+3.2)

となりました。

A=50 →X=3.4

A=40 →X=4.2

A=30 →X=5.5

A=20 →X=7.8

6月までいるとボーナスも入るので、住民税のことだけを考えたらAが20前後の人はその前に辞めるのが良さそうですね。

Xの値を公開すると私のお給料がわかってしまうので非公開としますが、この計算でなんとなく何月くらいに辞めるのが得なのかがわかりました。

まとめ

退職する月がお得になる(所得税がゼロとなる)月数は


X=182.9/(A+3.2)

*A:額面給与から厚生年金、国民健康保険料を引いた額

*配偶者控除、生命保険控除が使えない人はそれぞれ計算式を出して下さい。

こうやって計算すると少しずつアーリーリタイアする覚悟ができてきました。

注意
実際にはこの計算を参考にせず、2017年12月末に退職しました。
明るい未来を見ている女性50歳でアーリーリタイア。今日が最後の出勤日。セミリタイア生活の始まりです。