大和葛城山に登って人生を考える~私はなぜ山に登るのか

大和葛城山 天狗谷ルート~北尾根ルート

こんにちは、ローズマリーです。

金剛山の北隣りにある大和葛城山に登ってきました。

南大阪出身の私には葛城山といえば和泉葛城山で大和葛城山は遠くにあるイメージだったのですが調べてみるとそれほど遠くない。初めての大和葛城山を歩きながらあれこれ考えました。

大和葛城山への登山ルート

大和葛城山は往復ロープウェイを使ってお手軽に行くことができます。ロープウェイ乗り場(葛城山ロープウェイ前)までは近鉄電車の御所駅からバスが出てます。

ロープウェイ乗り場側の登山口からは北尾根ルートと櫛羅(くじら)の滝ルートの2コース。

大阪側からは

  • 葛城登山口バス停からの天狗谷ルート
  • 水越峠からのダイトレルート
  • 弘川寺からの弘川ルート

があります。今回は天狗谷ルートで登って北尾根ルートで下るルートを選びました。ルートの選定はこの本を参考にしました。

葛城山登山口から天狗谷ルートで頂上へ

葛城山登山口から登山スタート:8時50分

近鉄電車の富田林駅からバスで葛城山登山口へ。このバスは土日祝日しか走ってないので平日には行けないコースです。この日は葛城山登山口の次のバス停、水越峠から金剛山へ行く人でバスは満席でした。

登山口はバス停から少しだけ戻ったところにあります。民家のそばを歩いていくと山道に入りました。

0911登山口付近

山頂めざしてレッツゴー!こんな山道を歩いていきます。

0911大和葛城山登山道

山を登りながらいろんなことを考える

山登りで一番しんどいのは登り始め。歩くリズムに乗るまではきつくて毎回来たことを後悔します。

こんなしんどい思いをしてなぜ登るのか…

行く道を見上げて上りのきつさに絶望しつつも来た道を振り返って「こんなに高くまで登ってきたんだ‥」と小さな達成感を感じたり。

ロープウェイでささっと登ればこんなしんどい思いはしなくて済むけど歩いて登ることでしか見えない景色もある。急な上りが終わって平坦な道になるとほっとするけど平坦な道だって歩き続けるのは大変だし、ロープウェイにはロープウェイでまた別の大変さがあるのかもしれないし。人生いろいろ。山道もいろいろ。

歩きながらいろんなことを考えました。山って人生に似てるかも。上がったかと思ったら下がったり。上り調子で良い時があってもいつかは下山しないといけない。今の私は年齢的には下山しているけれど、まだこれから小さな人生の山なら登れるかも?

かつて山ガールという言葉が流行った頃、私も山ガールにあこがれて山ガール服を着て六甲山など近くの山を歩いてました(今使っているリュックサックはその頃買ったものです)。その時びっくりしたのは年配の登山者が多いこと。しかも私よりもずっと体力があって山道をスイスイ追い抜かして行きます。なぜ年配者は山に登るのか不思議だったのですが、もしかしたら人生の下り道を歩いているからこそ、山に登ってあらがいたい気持ちがあったのかしら‥

私にとって山歩きは瞑想よりも頭の中をクリアにしてくれるようです。

山頂付近に到着:11時

歩きはじめてから約2時間で山頂付近に着きました。

白樺食堂。食堂の裏側にはベンチがたくさんあり展望スペースになってます。

白樺食堂

ここから少し歩くと山頂です。ようやく到着!

大和葛城山山頂

山頂は広く360°見渡せます。ススキの季節にきたらもっと綺麗でしょう。

山頂からの眺め

レトロな望遠鏡。100円玉を入れて見ることができます。

望遠鏡

南側には金剛山。この山肌がカッコいい!惚れ直しました。

大和葛城山から金剛山を眺める

天空のハッピーベル。恋人同士で来たときは、二人の絆が固く結ばれるようハート型の南京錠をつけるそうです。一人身の私は鐘を鳴らすだけにしました。

天空のハッピーベル

大和葛城山山頂の葛城高原ロッジでお昼ごはん

山頂には葛城高原ロッジという立派な施設があります。宿泊や日帰り入浴もできます。ここでお昼休憩にします。

名物のかも丼です。1200円。右上のおつゆの上に乗っているのは卵白を使ったメレンゲです。

かも丼

山の中でこんな豪華な食事ができるなんて感激!とても美味しかったです。

大和葛城山から北尾根ルートで下山

下山開始:12時36分

途中まではダイトレルートを通り、そこから北尾根ルートで下山します。

下山開始場所からの眺めも綺麗でした。

北尾根ルートは尾根だけあって上り道よりも見晴らしが良かったです。が、アップダウンがかなりあって下りの割にしんどさは上りとあまり変わらなかったかも。ロープウェイが見える場所もあったのですが写真を撮る余裕がありませんでした。

途中のベンチで休憩:13時46分

下山開始から1時間10分。ようやくベンチを見つけて休憩しました。

ベンチからの景色。奈良側の平地や山頂部も良く見えます。

ベンチからの眺め

登山口に到着:14時21分

休憩スポットから約30分で下山しました。こちらのゲートを開けて到着です。

少し歩くとロープウェイ乗り場です。ここからの眺めもきれいです。

1448ロープウェイ乗り場

ロープウェイ乗り場の横の売店でビールを買っておつかれさま!山登りのあとの一杯は格別です。

1日良く歩き、良く遊びました。しんどかったけど楽しい1日でした。

まとめ~私はなぜ山に登るのか~

はじめて行った大和葛城山。山頂には立派な施設があって美味しいお昼ごはんを食べることもでき満足の1日でした。

さて私はなぜ山に登るのか‥この日一日歩きながら考えてましたが、山登りの良いところは

  • 自然の中でリフレッシュ。森林浴で体も心も浄化される
  • 遠出しなくても少し歩くだけで普段見られない景色を見ることができる
  • 人が少ないのでコロナを気にせず外出できる
  • とはいえ、同じく山歩きをしている人と挨拶することで人との触れ合いも楽しめる
  • 歩きながら色々考えることで普段とは違うアイデアが湧いてきたり今までの人生を振り返ったりすることができる
  • 山頂まで歩けたことで達成感がある

一番大きいのは最後の「達成感」かな。大学受験や資格試験合格などは準備に数年単位の時間がかかりますが、山登りなら計画数時間と1日歩くだけでしっかりした達成感が得られるのです。お手軽な達成感だけど最近なんだか自信がなくなってるな‥と感じている方は近くの山を登ってみて欲しいです。

ちなみに葛城山は今回行った大和葛城山の他に和泉葛城山、中葛城山、南葛城山の4つあるそうです。いつか全山制覇したい。

そして登山を始めた約10年前に買ったこちらの本のコースも制覇したい。電車とバスを使って登山口まで行けるコースなので車を持っていない私にはとても重宝しています。

そしていつかは百名山にも登りたい。もしかしてリタイア後の目標が見つかったのかも、と思えた今回の登山でした。