配偶者が亡くなった時にやることリスト。いつか来る日に備えましょう

      2016/10/03

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こんにちは ローズマリーです。

「法的三段論法」という言葉があります。法律を勉強した人なら聞いたことがあるでしょう。

  1. 大前提:すべての人間は いつか死すべきものである
  2. 小前提:ソクラテスは人間である
  3. 結論:ゆえに、ソクラテスはいつか死すべきものである

考えたくないことですが、あなたも あなたの配偶者もいつか死んでしまいます。私の元夫は43歳で突然この世から旅立ちました。

いつかきっとやってくるその時に何をすればよいのか。葬儀などの行事が終わった後の手続きなどを私の体験を踏まえて書きます。

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49日の行事の準備

位牌を手配

お通夜、葬儀では白木の位牌(葬儀社が用意してくれます)を使いますが、49日の法要では塗りの位牌が必要です。亡くなった人の魂を白木の位牌から塗りの位牌に移すそうです。

位牌は買ってくれば良いというものではなく買った後に戒名や亡くなった日付、享年などを彫ってもらわないといけない。この作業に時間がかかるので早急に準備しなくちゃいけません。逆算すると葬儀が終わって1〜2週間以内に買わないと間に合いません。

葬儀社からパンフレットをもらって注文することもできますが私は実物を見て決めたかったので葬儀の1週間後に仏壇屋さんへ行きました。行事の後で身体は疲れてたけど間に合わせるためには仕方ない。えいっと頑張って出かけました。

仏壇屋さんでは「位牌は亡くなった人への最後のプレゼント」だと言われました。お値段はピンからキリまでさまざま。うるし塗りで地模様が入ってとっても素敵な位牌は30万円を超えてました。最後のプレゼントだから…と買いたくなったけどさすがに高すぎるかと、その半分くらいの値段のを買いました。落ち着いた青色で塗りもきれいで磨くとぴかっと光ります。仏具も青系で揃えたので良い感じで気に入ってます。

私が亡くなった時に喪主になるのは両親なのか弟なのかわからないけどこんな苦労をかけたくないのでついでに自分用の位牌も買いました。元夫と色違い。両親には位牌があることを伝えてます。

仏具

お水、ご飯、花などを供える仏具も49日までは白木ですが49日以降は普通のものを使います。位牌と一緒に購入しましょう。

といっても最近はあんまりきちんとお供え物してないので買わなくても良かったかもしれません。買うかどうかは喪主さんの気持ちしだいで良いと思います。49日も位牌もそういう意味では無くてもいいかも。

その他

家でする場合にはお坊さん、料理、お返しなど準備しますが葬儀社でするのならほとんどの手配をやってくれます。ただでさえ忙しいこの時期、面倒なことはプロに任せましょう。

公共料金の支払い変更

電気、ガス、水道、電話などの料金を亡くなった方の口座からの引き落としにしていたら名義変更、口座変更をしましょう。電話すればすぐに対応してくれ、必要な書類を送ってもらえます。持家の方は固定資産税や管理費などの口座変更もお忘れなく。

元夫はほとんど日本の家に住んでなかったのですが公共料金は夫の口座から引き落としにしてました(その代わり固定資産税は私が支払ってました)。何事も早めに片付けたい私は夫が亡くなって日本に帰ってきてすぐ、葬儀社の方との打ち合わせ前に電気、ガス、水道会社に連絡してました。今思えばそんなに焦らなくても良かったかな。

財産の把握と相続手続

亡くなるとすぐに銀行口座が凍結されるという地域もあるようですが少なくとも私の住んでる大阪ではそんなことはありません。銀行に本人が亡くなったことを伝えると必要な書類を送ってくれます。

銀行の数だけ書類が必要なのでたくさんの口座を持っていると手間が増えます。元夫の場合口座はいくつかあったのですがすべて同じ銀行で支店が違うだけだったので手続きは1つですみました。

生まれてから亡くなるまですべての戸籍謄本を取り寄せる。

相続人を確定するため(隠し子がいないかとかね)本人が産まれてから亡くなるまでのすべての戸籍謄本が必要です。

この時注意しなくちゃいけないのが改製原戸籍の存在。平成19年に従来の手書きの戸籍が電算化されたので、現在の戸籍は電算化されたものです。産まれたところの戸籍と現在の戸籍だけ準備してたらアウト〜!になって出し直しするはめになったので、必ず現在の戸籍と改製原戸籍の両方を取り寄せて下さい。

相続人の捺印と印鑑証明書を必要な数そろえる

相続の手続き書類には相続人全員の捺印(実印)とともに印鑑証明が必要です。銀行だけでなく持家があれば同じように必要。本人の住民票も必要です。
ここに何枚、あそこに何枚…全部で何がどれだけ必要なの!?ってパニックになります。自分のだけならまだしも相続人(私の場合は元夫の両親)にお願いしないといけないので結構大変でした。

持家の名義変更(相続)に必要な書類のフォーマットは法務省のホームページにあったので自分でやりましたが、これもお金を惜しまず司法書士さんにお願いすれば良かったかもしれません。(これも1度目は改製原戸籍が無くてアウト〜!で出し直しました)

意外に見落としやすいもの。本人の保険受取人変更

生命保険に入っていれば保険金を受け取れます。この手続きは相続とは違ってわりと簡単です。

ほとんどの手続きが済んでほっとしたところで見落としていたのが自分の生命保険でした。保険の受取人を夫のままにしてたので慌てて相続人を変更しました。といっても子供のいない私。相続人が両親になるか兄弟になるか甥っ子になるか…なので受取人は「法定相続人」としています。

保険会社に聞いたところ、受取人を夫にしたままで私が亡くなったら夫の相続人に保険金が入ることになるそうです。夫の親族とはイロイロあったのでそれは避けたい。早めに気づいて良かったです。

姻族関係終了届

離婚したら夫の家族との関係はなくなりますが死別の場合は姻族関係が残ります。姻族関係が残っていても実際に問題になることはないと思いますが、法律上は姻族は相互扶助義務があったのでなんらかの援助を求められる可能性があります。

姻族関係終了届けを出すことで姻族関係はなくなり赤の他人になります。この届けは自分一人の意思で出せるので今後の付き合いを避けたいなら出しておくと良いでしょう。

お子さんがいる場合、姻族関係終了届を出しても相手の両親との血縁は残ります。お子さんは相手の両親の相続人(元夫の代襲相続)として財産をもらう権利はありますのでご安心を。

遺族年金の手続き

  • 亡くなった方に生計を維持されていた子供、または子供のいる配偶者

には国民年金の基礎部分から遺族年金が出ます。子供がいないとこれは受け取れません。亡くなった方が会社員など厚生年金の被保険者であれば

  • 亡くなった方に生計を維持されていた妻、または55歳以上の夫

に遺族厚生年金が支払われます。

遺族年金は子供がいる配偶者と男女平等なのに遺族厚生年金ではって男女不平等です。妻が40歳以上だと中高齢加算ももらえます。遺族厚生年金の金額は亡くなった方の収入や加入年数に応じて変わるけど中高齢加算は一律、年間58万5,100円。結構な金額ですね。

遺族年金の不平等について新しい記事を書きました。→遺族厚生年金は男女不平等。女性活躍推進法を作るなら制度も平等に!

ちなみに私は当時42歳だったのですが生計維持要件を満たしてなく、遺族厚生年金は1円ももらってません。お金が欲しかったわけじゃないけど遺族と認めてもらえなかったようでさみしく思いました。なので給付の手続きについてはよくわかりません。お近くの年金事務所で相談して下さい。

休養をとる

手続きじゃないけどこれが一番だいじです。

配偶者が亡くなるなんて一生のうちに一度あるかどうかという出来事。

亡くなってすぐには葬儀、49日、手続きなどバタバタと忙しくて泣いてなんかいられません。周囲の人にも必要以上に心配かけたくないと自分でも気づかないうちに無理をしてしまい疲れがたまります。一通りの手続きが終わったらしっかり身体も心も休めてあげましょう。

仕事をしてる人は行事が終わったら休んだ分を取り戻さなきゃ、と思ってませんか?

主婦の方、お子さんがいる方は早く日常生活に戻らなきゃ、と思ってませんか?

亡くなった方はほんとにお気の毒だけど残された方はもっと大変です。夫婦は一心同体。配偶者が亡くなるというのは自分の半分がなくなるようなものです。

できれば2週間、少なくても1週間は休みをとって疲れを癒しましょう。有休がなくなったら無給の事故欠勤を取ってもいいでしょう。

健康はお金より絶対大事!

「いざ」というときのためのお金を貯めている人。今が「いざ」です。南の島へ行ってリフレッシュする、温泉宿に連泊する、都会の贅沢なホテルに泊まってマッサージやエステを受ける、など自分を癒すためにお金を使いましょう。

私はお葬式の次の日から普通に出勤し、仕事をしながら色々な手続きをしていましたが100カ日を過ぎた頃から身体の調子が悪くなり、うつ病と診断されて数ヶ月休職してしまいました。今もまだ抗うつ剤を飲んでます。

夫が亡くなったことだけが原因ではないと思いますが、初期の頃にもう少し休めば良かったと後悔しています。

最後に。日にち薬を信じよう。

配偶者を亡くされた方だけでなく身近な方を亡くされた方へ。

今は悲しみのどん底にいていつになったら回復するのか、そもそも回復なんてできるわけがない、と思っているかもしれません。

日にち薬という言葉があります。
この薬はすぐには効きません。でもすこーしづつ じわじわと効いてきます。

1年なのか2年なのか10年なのか…

効き方は人それぞれです。

完全には回復しなくてもちょっとずつ元気になれます。

元夫が亡くなってからもうすぐ7年。わたしはだいぶ回復しました。

時には周りの人に助けを求めてもいい。
時には泣き明かしてもいい。

自分を甘やかして癒してあげる時間を作って。

日にち薬を信じて生きていきましょう。


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