こんにちは、ローズマリ-です。
退職金を受け取られた方、長年のお仕事おつかれさまでした。
まとまったお金である退職金をどう運用しよう?と思った時に目につくのが銀行のキャンペーン定期でしょう。
金利は年々低くなってますが普通の定期預金と比べるたら高金利です。私もキャンペーン定期をしっかり利用しています。
退職金定期預金比較ランキング。もらえる利息の多い順に紹介します。(2019年7月最新版)私が最初に利用したのはみずほ信託銀行の特別金利キャンペーンでした。これは誰でも使えるものだったのですが、金利が1.1%(3ヶ月)と退職金キャンペーン定期よりももらえる利息が多かったのです。
金利1.1%!みずほ信託銀行の特別金利お取引感謝キャンペーンで定期預金を1時間で作る方法定期を作った時は投資信託への勧誘もなく、満期時の解約も郵送だけで済んで良かったのですが、先日新しい金融商品をすすめる手紙が届きました。
みずほ信託銀行からお手紙来た。退職金運用または相続資金運用で金利7.0%の定期預金。ただし3ヶ月。
そして投資信託との抱き合わせ販売。
良い子は引っかからないようにしてください。 pic.twitter.com/fcvjkl89xA— ローズマリー@リタイア1年め (@rosenesanmary) 2018年5月10日
退職金の受け取りから1年以内ならなんと金利7.0%。なんてお得!と思った方は要注意。
銀行や信託銀行へ行く前に気をつけてほしいことを3つ書きます。
退職金キャンペーン定期預金。金利が高い投資信託との抱合せ販売に注意!
定期預金でもらえる利息より投資信託で支払う手数料の方が多い
投資信託にかかるお金は、以下の3つです。
- 購入時手数料…購入時に払うお金
- 信託報酬…投資信託を持っているあいだずっと払うお金
- 信託財産保留…投資信託を解約するときにかかるお金
みずほ信託銀行で扱っている投資信託のうち、比較的手数料の低い国内株式インデックスファンド「ストックインデックスファンド225」の手数料はこんなでした。
- 購入時手数料…1.08%
- 信託報酬…0.5616%
- 信託財産保留…なし
上の退職金キャンペーン商品を定期預金500万円、投資信託500万円買ったとします。
投資信託にかかる手数料はこちら。
- 購入時手数料…500万円✕1.08%=5.4万円
- 信託報酬…500万円✕0.5616%=2.8万円
- 合計…8.2万円
一方、定期預金7.0%(税引き後5.57795%)でもらえる利息は
- 500万円✕5.57795%✕3/12=7万円。
8.2万円と7万円。どちらが高いか一目瞭然ですね。
定期預金の金利7.0%が適用されるのは3ヶ月だけなのでこうなるのです。
しかも信託報酬は持っている間ずっとかかるので、毎年2.8万円の手数料を払うることになります。
ネット証券で扱っているインデックスファンドなら購入手数料はゼロ、信託報酬は0.2%程度ですみます。
手数料の高いアクティブファンド「ニッセイJPX日経アクティブファンド」だったら手数料は24万円!
- 購入時手数料…500万円✕3.24%=16.2万円
- 信託報酬…500万円✕1.5552%=7.8万円
- 合計…24万円
安易に銀行へ相談に行くとカモにされますので、このことを頭におき、すすめられる投資信託の購入手数料、信託報酬をしっかり聞きましょう。
元本保証で高金利なものはない。自分が理解できないものには投資しない!
「投資信託はすでにやっているので」というと次にすすめられるのが外貨建て預金や外貨建て保険です。
外貨建て定期も金利が高いのですが、円から外貨へ両替するときと外貨から円に両替するときの両方で手数料がかかるので実際にもらえるお金は思っているよりも少なくなります。為替変動によってはマイナスになることも。何年預けたらどのくらいの利息がもらえるのかなどしっかり説明を聞きましょう。
この他、ネットで検索すると「元本保証で金利7.0%」というような投資商品を見ることもありますが、声を大にして言いたいのは
元本保証で高リターンというものはない!
こういう商品を見たら、「どういうしくみで運用益を上げているのか」「満期時に元本はきちんと戻ってきているのか」を確認して下さい。
銀行だから安心という考えは捨て、自分が理解できないものには投資しないということを忘れないで下さい。
手数料の高い銀行の商品については、この本に詳しく書かれてます。インデックス投資入門にもおすすめ。銀行へ相談に行く前に一読することをおすすめします。
退職金を運用して増やす必要があるかどうか冷静に考えよう。
大きなお金である退職金。持っていたら増やしたくなりますよね。
でも冷静に考えて下さい。ほんとに運用して増やす必要がありますか?
退職金運用の相談に行くと「ゆとりある老後生活を送るためには資産運用が必要」と書かれたパンフレットが置いてあり、なにかしなくては!という気になるかもしれません。
でも
- 退職金で年金受給までの期間のお金をまかなえる。
- 年金支給額(厚生年金、企業年金)が多く、毎月その範囲で生活できる。
のであれば、無理にお金を増やす必要はありません。
私がしているインデックス投資も「長期で見たら負ける可能性が低い」「資本主義経済が発展すればある程度のリターンが見込める」ものですが、一時的にはマイナスになる可能性があります。
自分が理解できないものには投資しない!
定期預金と普通預金で充分かもしれません。銀行のカモになったりあやしい投資話に手を出さないよう、注意して下さい。