こんにちは、ローズマリーです。
インデックス投資家が集まる年に一度のお祭りイベント!
インデックス投資ナイト2019に参加しました。
今年は第2部で若手ブロガーの方が登壇されるのでアラフィフの私が参加して良いものか…と少し躊躇したのですが、東京へ着いたらそんなことはすっかり忘れ、非公式0次会「インデックス投資アフタヌーン」から本編、二次会までめいっぱい楽しみました。
インデックス投資ナイトの様子と私が感じたことをレポートします。
インデックス投資ナイトはこんな会
インデックス投資ナイトとは
インデックス投資ナイト2019 ~第12回!年に一度のインデックス祭りにみんな集まれ!!~
投資家による投資家のための手作りイベント「インデックス投資ナイト」が今年もやってくる!インデックス投資ナイト実行委員会presents
○日時
2019年7月6日(土曜日) 開場17:00 開演18:00 終了20:30
(終了後、22時まで同会場で有志の方で二次会を予定)
○場所
渋谷・東京カルチャーカルチャー
○プログラム
<内容>
インデックス投資ナイト2019 『インデックス投資家の、インデックス投資家による、インデックス投資家のためのイベントに、 さあ、あなたも巻き込まれてください!』
インデックス投資ナイト公式ページから引用
金融機関などのスポンサーがつかない、個人投資家の方々が主催するイベントです。
飲食しながら楽しめる、ざっくばらんな雰囲気
(前菜盛り合わせ。美味しかったです。)
開演の1時間前、17時から入場できます。
チケットと引き換えにドリンク引き換えバッヂ(実行委員会からのプレゼント!)をもらいます。
席は自由。好きな席を確保してドリンクをいただいたら開演まで周囲のみなさんとお話しました。
ざっと見たところ若い方、女性の方が多かったですね。初回の頃はほとんど男性だったそうですが、女性率は年々増えているそうです。
開演後も飲食自由。登壇者も壇上で飲みながら話しているというざっくばらんな雰囲気です。
テーブルのスイッチを押すと店員さんが来てくれ、追加の飲み物、食べ物をを注文できます。
お会計は二次会の前に。直前の時間は混むので早めに済ませておくと二次会への移行がスムーズです。
インデックス投資ナイトのプログラムと感想
第1部 「インデックス投資の生みの親 John C. Bogle氏追悼」
2019年1月16日にインデックスファンドの父と呼ばれる、Vanguardの創設者の一人、John C. Bogle氏がご逝去されました。彼がインデックスファンドと共に歩んだ軌跡を振り返り、個人の資産運用にもたらした変革などを登壇者に語ってもらいます。
<登壇者>
- 塚本俊太郎氏(バンガード・インベストメンツ・ジャパン 投資戦略部長
- 今井利友氏(総務企画局 政策課 総合政策室 金融税制調整官)
- 田村正之氏(日本経済新聞社 編集委員兼紙面解説委員)
- 水瀬ケンイチ氏(インデックス投資ブロガー)
- 司会 イーノ・ジュンイチ氏
バンガードの名前の由来、ボーグル氏の生涯、バンガード社設立のいきさつなどの説明がありました。
印象に残ったのは、ボーグル氏の言葉。
「ワークはライフの一部である」
今は「ワークライフバランス」という言葉が良く使われますが、ワーク(仕事)とライフ(生活)は切り離せないしワークの時間も楽しめるようにしないと生活の質というか人生の質も上がらないんですよね。
いかに仕事を楽しむか、いかに楽しめる仕事をするかも人生において大切。
なんだかんだいっても投資に回すお金は仕事から得られるものですから。
アーリーリタイアした私が言うのもなんですが、ワークライフバランスという言葉にモヤモヤしていた気持ちを代弁してくれた気がしました。
金融庁の今井さんからはつみたてNISAの制度設計について説明。
一般NISAの改革として、「長期・分散・低コスト」を重要視したこと、ベンチマークとして全世界などの指標を入れておいたことなどを話してました。
始めて知ったのは「実額通知制度」というもの。つみたてNISAを開始して3年後からコストが通知されるそうです。
2018年から始まったつみたてNISAなので3年後の2021年には通知がくるのでしょう。
田村さんは過去10年好成績のアクティブファンドが次の10年も好成績だとは限らない、市場平均であるインデックスファンドを買ったほうが効率が良いのではという話をされてました。昔はアクティブファンド中心でインデックスは肩身が狭かった、とも。現在もインデックス投資はまだそんなにメジャーにはなってませんが・・
水瀬さんからは米国Vanguard社を訪ねたときのお話とボーグル氏の名言。
手元のメモを参考にしているので正しく書けてないかもしれませんが
- 投資の世界では、感情は必ず間違った方向にみちびくものである
- 健全な長期投資にとって、直感こそが敵であり、理性こそがともである。
- 複利の魔法は驚異的である
- 常に成功するファンドマネージャーは存在しない
- お金はゴールではなく、ゴール達成の手段
- 自分がコントロールできるもの(コスト、税金)をコントロールし、コントロールできないものはあきらめるべき
「感情は必ず間違った方向にみちびくものである」「直感こそが敵」は我が身を反省する言葉でした
株価が上がった時に利益を確定したくなったり株価が下がった時に追加投資したくなったときはこの言葉を思い出すことにします。
第2部 投資ブロガー座談会「若手投資ブロガーさん、集まれ!!」
若手投資ブロガーさんに、投資のことやブログのことをお聞きし、同世代へエールを送ってもらいます。
<登壇者>
- シオイ氏(投資ブロガー)…お気楽インデックスジャーニー
- 青井ノボル氏(投資ブロガー)…インデックス投資で長期縦走へ
- 柴崎シュンスケ氏(投資ブロガー)…インデックス投資で長期航海
- ザリガニ氏(投資ブロガー)…ザリガニの米国株と資産運用の日記
- 司会 カン・チュンド氏(しんようFPオフィス)…カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!
これからの時代を担う若手投資ブロガー4名が登場。
ザリガニさんと青いノボルさんはブログ名にちなんだ仮装をしてました。ザリガニじゃなくてカニでしたけど。
カン・チュンドさんは聞き上手!4名のブロガーの方からうまく話を引き出してました。
これからの時代をになう若手ブロガーの方々は地に足がついてるというか自分の頭でしっかり納得してぶれずに投資していることが伝わりました。
このセッションでびっくりしたのは2つ。
4名中3名がマネーフォワードなどのアプリで夫婦の資産を共有して見える化している!
マネーアプリは便利ですが、クレジットカードの履歴などもすべてわかってしまうので私は共有には抵抗があります。
お互いの信頼があってこそだな・・・と感心しました。
カン・チュンドさんが私より歳下だった!
カン・チュンドさんは51歳。私より1つ歳下でした。地味にショックを受けております。
セッションが終わったあと少しお話させていただきました。日頃FPとして相談を受けているからでしょうか、壇上と同じく聞き上手なんですね。気づいたら日々の悩みなどを話してしまっていて反省しております。
第3部 ゲスト座談会「なぜインデックス投資は広まらないのか?日本のインデックス投資の未来」
iDeCo、つみたてNISAと長期投資を促す非課税制度の制度が充実し、超・低コストなインデックスファンドシリーズが続々登場してきているにもかかわらず、まだまだインデックス投資が個人投資家の大勢とはまで広まっていない。なぜ、インデックス投資はいつまでもマイナーなままで広まらないのか。サービス提供者、識者、インデックス投資ブロガーを交えて議論します。
<登壇者>
- 山崎元氏(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員)
- 柴山和久氏(ウェルスナビ代表取締役)
- 虫とり小僧氏(投資ブロガー)…いつか子供に教えたいお金の話
- 司会 ASK氏
<ウェルスナビはロボアドバイザーを使った資産運用ができるサービス。
手数料1%は高いのではないか?と感じており、低コストのインデックス投資とは相容れないのではないかと考えてました(山崎元さんとガチのバトルが始まる可能性もあったとかなかったとか)。
でも詳しく話を伺うと柴崎さんもインデックス投資を長年やっている投資家であり、投資や資産運用に時間を欠けたくない人向けにはロボアドバイザーは良いのかも、と考えが変わりました。
まずは少額をウェルスナビで始め、慣れてきたら自分でポートフォリオを考えてみるのもあり?
手数料は現在1%ですが、今後下がっていく可能性もあるそうです。
そして投資に回すお金だけでなく、資産全部についてのアドバイスするサービスがあるといいよね、ということから山崎元さんと柴山さんのバトルはなく、むしろ意気投合して一緒になにか新しいことをやっていきそうな雰囲気でした。
インデックス投資をもっと広める方法としては
- まずは知ってもらう。流行らせる。…若手ブロガーの発信力に期待!金融庁主催のつみたてNISA勉強会つみっぷも効果が出てますね
- インデックス投資について勉強せざるを得ない状況にする(投資教育の必須化)
- 誰かがちょっと教えてあげて広める
などの意見がありました。
会の最後はフォトセッション
最後に登壇者が勢揃いして撮影タイムです。若手投資ブロガーの方のコスプレ力が高くてちょっと怪しい(?)雰囲気もありますが、決して怪しい会ではありませんからね。
二次会(懇親会)
懇親会はフリードリンク。食べ物もバイキング形式で出ます。
といっても飲み食いするのはサブで、メインは来ている方々とお話することです。
懇親会のモットーは「1人の人を作らない」
一人で来て知ってる人がいなくても、周りにいる誰かに話しかければ大丈夫。
普段は会うことがない違う立場の人たちといろんな話をして楽しい時間を過ごせました。
当日お話していただいた方々、こういう場を作ってくれた実行委員の方々、ほんとにありがとうございました。
なぜインデックス投資家はインデックス投資ナイトに参加するのか
インデックスファンドのコストには厳しいのに、なぜ交通費や宿泊費をかけてインデックス投資ナイトに参加するのか、という意見があります。
たしかにこの遠征費用を投資に回せば10年後には増えて戻ってくるでしょう。
インデックス投資ナイトに参加したからといって投資パフォーマンスが上がることもありません。
参加者だけに教える秘密の方法なんていうのもないです。
でもね、インデックス投資ナイトという場はそんな見返りがなくてもとても楽しい会なのです。
インデックス投資メインじゃなく個別株メインという方もいますし、年齢・性別・経歴もさまざま。
普段は同じような背景の人たちとしか話すことがなく、またお金というデリケートな話題について話すのも難しい。
インデックス投資は退屈だからこそ、余った時間で人生に豊かにするための思い出や経験にお金を使ったと考えてます。
ボーグル氏の言葉 お金はゴールではなく、ゴール達成の手段
普段は節約生活をしていても、自分が楽しいと思える時間のためには躊躇なくお金を使うのが豊かな人生を送るために大切なんじゃないかと考えてます。
ちょっとかっこつけましたが、要はインデックス投資ナイトはとっても楽しいイベントだよ!というのがこの記事で一番伝えたいことです。
インデックス投資を始めたばかりの人、インデックス投資に興味があるけど本格的にやるにはちょっと不安がある人などにもぜひ参加していただきたいです。
アラフィフの私もまた機会があったら参加して楽しみます!