【書評】人生はあるあるである。レイザーラモンRGさんの処世術は仕事やブログ運営にも役立ちます

こんにちは、ローズマリ-です。

みなさんはお笑い芸人 レイザーラモンRGさんをご存知でしょうか?

「あるある早く言いたい」と言いながらヒット曲に乗せてあるあるを歌い上げる芸人さんです。

あるあるをはじめた頃は、市川海老蔵のモノマネ(市川AB蔵)で石井明美さんの『CHA-CHA-CHA』に乗せて「お茶茶茶♪」と歌舞伎あるあるを歌ってました。

最近は細川たかしさんのモノマネをする「こぶしたかし」でブレイクしてます。

歌がうまいので歌声を聴いてるだけでも気持ち良く、最後のオチ「◯◯しがち」で笑える。私の好きな芸人さんです。

最近は漫才コンビ「レイザーラモン」としての活動も多くなってます。相方のレイザーラモンHGさんは「フォー!!」で一世風靡したのでご存知の方も多いでしょう。

そんな大好きなレイザーラモンRGさんの本、「人生はあるあるである」を紹介します。

レイザーラモンRGさんのファンなら必読!ファンじゃない方にも「人生をより楽しく生きるために」役立つと思います。

「人生はあるあるである」の内容

漫才やコントで大きなタイトルを取ったことはない。
むちゃくちゃブライクでも男前でもない。
とんでもない高学歴でも、不良だったわけでもない……。
秀でたものを備えてない普通の人間が、群雄割拠のお笑いの世界でサバイブするにはどうしたらいいのか。
相方の大ブレイクの陰で一度はどん底を見た芸人が身につけたのは「あるある」という武器だった。
仲間を増やし、人生をより楽しく生きられる「あるある」という共感術のすべてを綴る。

(表紙カバーの説明から引用)

序章では2011年3月11日の東日本大震災の日のことを書いてます。

この日「あるあるをオールナイトで歌い続ける」というイベントを東京で開催予定でしたがイベントは中止に。

遠方からイベントに来て帰れなくなったお客さんのためにできることはないか?と考えついたのが「みんなにツイッターであるあるを返して励ます」ことでした。RGさんのサービス精神、自分ができることを必死でやるという考えが良くわかるエピソードです。

この中で生まれた『逆境』あるある…人間を成長させがちというつぶやきは最もリツイートされたそうです。

その後もツイッターであるあるを返し続ける「あるある荒行」を続けているうちに、いつの間にかあるあるに関する仕事が増ええたそうです。今ではあるあるライブは超満員になる人気者に!大ブレイクしたHGさんよりもテレビに出てるような気がします。

子供の頃の田舎コンプレックスや転校生としてのふるまい、相方の大ブレイクの陰で「ヒール役」として「RG」を名乗りって周りから嫌われたどん底時代をどう切り抜けたのか、先輩芸人さんや周りの芸人さんとの接し方、ファンの方への思いなどレイザーラモンRGさんの処世術が詰まってます。

  • 序章「逆境」あるある・・・・・人間を成長させがち
  • 第1章 あるあるとは何か
  • 第2章 人間関係の築き方
  • 第3章 自分のあるあるを見つけろ
  • 第4章 どん底時代をどう生きるか
  • 第5章 自分の「楽屋」を広げる
  • 第6章 愛され、生き残るには
  • 終章 サバイバルのはてに

「人生はあるあるである」はこんな人におすすめ

レイザーラモンRGさんのファン、お笑い好きの人

レイザーラモンRGさんの「リアルゲイ」キャラ誕生の秘密、ケンドーコバヤシさんなど周りの芸人さんたちとのエピソード、そしてヒット曲に乗せてあるあるを歌うという今の「あるある」芸がどんな風に生まれたかがわかります。

周りの人との人間関係に悩んでいる人

第2章 人間関係の築き方、第5章 自分の「楽屋」を広げる、で書かれている処世術が役立ちます。

  • 新しい場所は自分を変えるチャンス
  • →「仲間入り」あるある…あるある武器になりがち。
    熊本から愛媛に引越して転校生となったRGさん。クラスメイトと仲良くなるため、当時流行っていた「ファミコン」の話題についていくために本屋さんへ言ってゲームの攻略本を読み漁ったエピソードがよいです。ファミコンを買ってもらえなくてもゲーム攻略本を読むことで話を合わせたRGさんの処世術はいろんな場面で応用できそうです。

  • 楽屋を味方につける
  • RGさんは「ハートが強い」と言われてます。
    その理由として「もともと度胸があったというよりは、日本中を“楽屋”にして、何をしても許される空間をどんどん広げていく作業をしているような気がする。」と書いてます。
    “楽屋”とは、リラックスしてフラットな状態でしゃべれる場所。この場所なら自分のいちばんいいところが出るという精神状態になれる場所を増やす。でも、ただただリラックスできるのではなく先輩たちがいるし緊張感のある場所です。
    この”楽屋”で新しいギャグやキャラクターが生まれていったそうです。

今、落ち込んでいる人

第4章 どん底時代をどう生きるか、第3章 自分のあるあるを見つけろを読んでみて下さい。

  • 「若い時の失敗」あるある……のちに身を助けがち
  • ブラックバイトや信じられないくらいの貧乏暮らし、親の離婚といった厳しい環境も「しゃべるエピソード」になる!
    今しんどいことも、笑って話せる日がくると信じて生きましょう。
    私もいろいろな失敗をしたりつらい経験がありました。その時はすごく落ち込みましたが、今では笑って話せるようになってます。
  • 「スランプ」あるある…自分の特技を発見しがち
  • 仕事がない時期、「これは得意だろう」ということを、それだけする。
    プロレスネタ漫才が女子中高生メインの舞台で受けなかった時、芸風を変えようかと悩んだけれどもやっぱり好きなプロレスネタを続けてたら先輩芸人さんから「俺、こういうの好きなんだよね」と褒められたエピソードは心和みました。
    その先輩芸人さんが「ピコ太郎」のプロデューサー古坂大魔王だったというのにもびっくり!

仕事をしている人、ブログを書いている人

第6章 愛され、生き残るには でサービス精神について書いてます。

お笑いイベントに来たお客さんにはチケットの金額以上の満足感を感じて欲しい。という思いをしっかり書いてます。

例えばバスツアーでは行きも帰りもバスの中でしゃべりっぱなし、歌いっぱなし。費用対効果を考えたらよくないけど、気を抜くとバスツアーに来てくれるようなコアなファンの人も離れていくんじゃないかという恐怖心があるので「ムチャクチャ喜ばせて帰らないと!」という気持ちがあるそうです。

バスツアーも人気になると参加したい人が増えます。でもバスの台数を増やすと1人1人のお客さんとコミュニケーションがとれないので1台のバスにこだわったというのも常連客を大切にするというRGさんの人柄が伝わるエピソードです。

ブログを書いている私も、時間をかけてブログを読んでくださる読者さんが満足感を感じてもらえるような記事をしっかり書かなきゃ!と背筋が伸びました。

また「個室ビデオ店」でのアルバイト経験も参考になります。当時は芸人の仕事がなさすぎて店長にまでなったそうです。

来るお客さんの好みを把握して、「このお客さんはこういうのが好みだから仕入れておこう」と工夫したり、VHSからDVDへと切り替わる時期に「常連さんは旧い作品が好きだからVHSは残しておいたほうがいい!」と言って残してもらったエピソードなど。目の前の仕事をいっしょうけんめいやる、お客さんを大切にする、という精神は見習いたいです。

レイザーラモンRGさんのあるあるライブはとにかく楽しくサービス精神にあふれてる!

そんな大好きなレイザーラモンRGさんのライブ。今までに3回参加しました。どれもとても楽しかったです。

最初に行ったのは2013年。バブル時代のディスコを再現する…とかいう祇園花月での舞台でした。

バブル時代のボディコン衣装でやってくるお客さんもいて大盛り上がり。

ひとりひとりのお客さんから「あるある」のお題をもらい、そのお題へのアンサーとしてバブル時代のあるあるを歌うRGさん。

歌のあとには色紙にサインしてプレゼントするというサービス精神。一人で行ったのですが、大笑いしてさみしさを忘れることができました。

RGが90分あるあるを歌い続ける間にシャンプーハットてつじが旨い店を紹介し続ける会

RGが90分あるあるを歌い続ける間にシャンプーハットてつじが旨い店を紹介し続ける会

私に影響され、相方くんもRGさんのファンになり一緒に行ってきました。

最近はこんな風に他の芸人さんとコラボする舞台が多いです。

お題をもらってRGさんが一曲あるあるソングを歌った後、てつじさんが美味しい店を紹介する。あるあるのお題はお客さんからもらいます。客席から見ているとコアなRGさんファンが多い!自作のうちわを持っている人もいました。

わからないお題がくると歌いながらスマホでググっている姿も面白く、相方くんはますますファンになったと言ってました。

武将様とゴエ爺で宴じゃ宴!酒のあてに銀狼にあるあるを歌わせどんちゃん騒ぎ!あるあるのお礼に戦国寸劇をお見せするの巻!

武将様とゴエ爺で宴じゃ宴!酒のあてに銀狼にあるあるを歌わせどんちゃん騒ぎ!あるあるのお礼に戦国寸劇をお見せするの巻! ポスター

関西の方にしかわからないかもしれませんが、ミサイルマンの岩部さんが「武将様」、プラン9の浅越ゴエさんが「ゴエ爺」というキャラで組んだユニット「武将様&ゴエ爺」。2人が開催するバスツアーのチケットはすぐに完売するほどの人気です。この「武将様&ゴエ爺」とRGさんが交互に芸をする公演でした。

少しネタバレすると「武将様&ゴエ爺」は今のお笑い(諸芸)は戦国時代からあったという設定で、今の芸人さんのネタを戦国時代風にアレンジしています。

この日見たのは藤崎呉服店(藤崎マーケット)、戦国陽区(波田陽区)、洗髪器具(シャンプーハット)、ちゃらんぽらんゴエ爺(ちゃらんぽらん富吉さん)など。どれも細かいところまで似てる!なんなら本家よりおもしろい!

普段はマジメなキャラのゴエ爺が自由奔放に弾けてる姿がおもしろく、「武将様&ゴエ爺」のファンにもなりました。

この3人ユニット(?)が東京進出!ルミネtheよしもとで2018年6月3日に公演します。

今のところチケットは完売していないようなので、興味のある方は行ってみて下さい。

「花の都で宴じゃ!宴!RGにあるあるを歌わせ、あるあるのお礼に戦国寸劇をお見せするの巻!」