「世界一ラクなお金の増やし方」を読んだ感想。読みものとしても楽しめる投資入門書です。

世界一ラクなお金の増やし方#インデックス投資はじめました

こんにちは、ローズマリ-です。

インデックス投資ブロガー Night Walker(ナイトウォーカー)さんの新刊「世界一ラクなお金の増やし方」を読みました。

ナイトウォーカーさんはインデックス投資で資産形成し、2015年にアーリーリタイアしています。

私にとっては投資の先輩というだけでなくアーリーリタイアの先輩でもあります。

そんなナイトウォーカーさんが書かれた本は穏やかな口調で、まるで「北風と太陽」の太陽が暖かい光でゆっくりと背中を押すように、投資のことを優しく教えてくれます。

随所に散りばめられた言葉の中からはっと気づくことも多く、投資入門書としてだけでなく読み物としても楽しめます。

「世界一ラクなお金の増やし方」の内容

  • 序章 そしてインデックスファンドだけが残った
  • 第1章 そもそもインデックス投資って何?
  • 第2章 「つみたてNISA」で超おトクに始めよう
  • 第3章 「長期投資に出遅れナシ」っていうコレだけの理由
  • 第4章 ど素人でもお金が育つ運用のツボ
  • 第5章 暴落を利益に変えるシンプルなリスク管理法
  • 第6章 アーリーリタイアする時チェックしたこと
  • 第7章 世界一カンタン ゆるトク出口戦略

お金を増やすためにすることはとってもシンプル

「世界一ラクなお金の増やし方」というタイトルですが、もちろんなんにもしないで急にお金が増えることはありません。

一攫千金を狙う投資ではなく、しっかり稼いで得たお金で低コストなインデックスファンドをコツコツ積立てることでお金を増やすのがインデックス投資です。

序章ではこのように書いてます。

多くの人は、「投資で一攫千金、億万長者になる」というようなだいそれた目標は持っていないはず。漠然と将来のお金が不安で、「老後の資金づくりのために、少しずつでもお金を増やしていきたい」といったささやかな願望をお餅のはずです。

そんな庶民の資産形成にもっとも適した方法がインデックス投資です。インデックスファンドをつみたてで購入するだけというとてもラクにお金を増やす方法なんです。

リスク許容度、ポートフォリオ、つみたてNISA、…覚えることはたくさんあるけど、とりあえず本を読みながら少しずつ体験していけば良い

「インデックスファンドをつみたてで購入するだけ」といっても、どんなファンドを買ったら良いのか、リスク(変動率)はどのくらいなのか、自分のリスク許容度はどのくらいなのか・・・考えないといけないことは色々あります。

でも色々考えすぎると前に進めません。

まずは少額からはじめてみて、実際に体験しながら考える。

その最初の一歩として税制が優遇される「つみたてNISA」を使うのがおトク!第2章でつみたてNISAについてしっかり解説しています。

投資初心者の方は、本書をざっと読んで証券会社の口座開設手続きをし、実際につみたて投資をおこないながらなにか疑問に思うことがあったら本を開いてみる。

するとナイトウォーカーさんが優しく語りかけてくれる。そんな感じで一家に一冊置いておきましょう。

「世界一ラクなお金の増やし方」は、投資だけでなく人生についても学びがある

ナイトウォーカーさんはアーリーリタイアされていますが、インデックス投資をしたのはアーリーリタイアが目的だったわけではなく、投資をしていて気がついたらアーリーリタイアできるだけの資金が貯まっていた」と書いてます。

さらっとこんなふうに書いてますがすごいことです。

インデックス投資はお金を大きく増やす手段ではなく投資額=(収入-支出)を大きくすることが重要です。「アーリーリタイアできるだけの資金を貯める」ためには収入を上げたり支出を減らしたりといった努力があったのでしょう。

また、「私が暴落をやり過ごせた3つの要因」として

  • 1990年 平成バブル崩壊
  • 2000年 ITバブル崩壊
  • 2007年~2008年 サブプライムショック・リーマンショック

という暴落時すべてに

働いた

という文字があります。

株価が暴落しても、仕事を続けて収入を得て淡々とつみたて投資をする。

インデックス投資なら投資のために時間がかからないので、その分本業の稼ぎに集中できる。(だから収入を上げることができる)

お金を増やすのに裏ワザはない。収入を上げて支出を抑える、というシンプルな方法にインデックス投資をプラスすることでお金を増やすことががわかります。



「世界一ラクなお金の増やし方し」は読み物としても楽しめる

繰り返しになりますが、ナイトウォーカーさんの文体は穏やかで読んでいて気持ちがいいです。

序章で早期退職の話を切り出されるところからはじまり、第6章のアーリーリタイアへつながる流れは小説を読んいように感じました。

そして、随所に散りばめられた言葉の中からとても共感した言葉がこちらです。

  • アーリーリタイア=仕事を辞めるではない!
  • 好きなことをやっていても、それは働いているということである。
  • 長く働いていると目に見えない疲労もある。
  • 主体性を持って仕事に取り組めばサラリーマンでも自由になれる。

特に最後の言葉は、今サラリーマンといて働いている人、働きはじめた新入社員の方に読んでいただきたいです。

まとめ

インデックス投資に関するわかりやすい本が出版されたことは、インデックス投資をしているものとしてはとてもうれしいです。

本書のサブタイトル

#インデックス投資はじめました

が今年の流行語大賞になるくらい、インデックス投資の知名度が上がれば良いですね。

インデックス投資に関する本は他にもあります。感想記事はこちらです。

「お金は寝かせて増やしなさい」資産運用を始めたい人にもすでに投資をしている人にもおすすめの本です。 毎月10分のチェックで1000万円増やす!ズボラ投資 毎月10分のチェックで1000万増やす!庶民のためのズボラ投資を読みました